注 32倍の抗体価では不十分という意見もあります(グレーゾーン)。
風疹・麻疹の抗体検査の評価
[風疹]
HI法のみで十分である。HI法以外での予防効果の評価は確立されていない。
抗体価は、8の倍数で表示される。8倍未満と8倍は陰性であり、16倍以上で発症予防効果があるとされている。ただ妊娠中の胎児への感染予防には少なくとも32倍以上が求めら れている。
近年HI法との比較で評価基準作成の取り組みがされてきているが、現段階ではまだHI法に勝るものではない。
[麻疹]
推奨する順に NT〔中和〕法、PA〔ゼラチン粒子凝集〕法、HI〔赤血球凝集 抑制〕法、EIA/IGG〔酵素抗体〕法などであるが、成人で推奨するのはNTとPA であ
る。
NT法の抗体価は4の倍数で表示し、陰性は4倍未満、4倍以上は陽性である。
NT法は抗体検査の基本であり、4倍以上の陽性は罹患しても発病しない。 麻疹NT法4倍以上は、より正確な発症予防基準であり推奨される。
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